( 330461 )  2025/10/09 05:43:56  
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三菱UFJ銀行は、2027年度から55歳での一斉給与引き下げ制度を廃止し、定年を60歳から65歳に延長する。

これにより、55歳以降も昇給しやすくなり、外部への出向者が減る見込み。

また、若手行員の賃上げも行い、大卒の初任給は30万円に引き上げる。

これらの施策を通じて、シニア人材が銀行内で活躍できる環境を整え、優秀な人材の確保を目指す。

(要約)

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三菱UFJ銀行 

 

 三菱UFJ銀行は2027年度から、55歳を機に一斉に給与を引き下げる制度を廃止し、定年を60歳から65歳に延長する。55歳以降でも昇給しやすくすることで、慣例となっている50歳代の外部への出向者は減る見込みで、銀行本体での活躍を促す。若手行員には大幅な賃上げを実施し、年齢を問わず人材を確保する。 

 

 三菱UFJ銀ではこれまで、行員の半数程度が50歳代前半に銀行を離れ、関連会社や取引先に役員待遇などで出向してきた。出世競争から離れるため、業界では「片道切符」とも呼ばれる。銀行に残る場合、役員など一部を除き、仕事量を減らして54歳以前よりも低い給料で働く必要があった。 

 

 今回、55歳以降に給与を一斉に引き下げる仕組みをなくし、銀行に残って活躍を続ければ昇給が可能になる。50歳代で出向していた人材が、出向先の待遇などと比較し、銀行に残る選択をするケースが増えそうだ。 

 

 若手の待遇改善も進める。26年度にはベースアップとは別に、行員の給与を平均3%超引き上げる。若手を中心に、非管理職では最大7%程度の賃上げになるという。大卒の初任給も30万円に引き上げる。 

 

 銀行業界では、バブル期に採用された人材が大量退職した一方、デジタル化の進展で人手のかかる仕事は減っている。三菱UFJ銀は経験豊富なシニア人材に引き続き銀行で活躍してもらうとともに、若手も能力に応じて登用し、優秀な人材の確保を図る。 

 

 

 
 

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