( 140885 )  2024/02/19 14:50:38  
00

ヒット薬が97%減、住友化学子会社が陥った窮地 後継薬の売れ行きも目算狂い、財務は急悪化

東洋経済オンライン 2/19(月) 5:32 配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/4b8f1f71799ac578c34fb4241305555c5ee23aa4

 

( 140886 )  2024/02/19 14:50:38  
00

住友ファーマは2期連続で大幅な赤字が続いており、市場関係者からは親会社とともに破綻する危険性が指摘されている。

主要製品の特許切れにより売上が急落したことが主な要因であり、新たな成長製品の不振も課題となっている。

住友化学も赤字を計上する見通しであり、親会社の支援を受けながら経営再建を行う必要がある。

キャッシュ流出や借入金の増加など財務面でも懸念が残る中、今後のコスト削減や事業再編が重要とされている。

(要約)

( 140888 )  2024/02/19 14:50:38  
00

2期連続の大赤字を見込む住友ファーマ。市場関係者の間では「このままでは親会社と共倒れになる」と懸念する声も上がる(写真:住友ファーマ) 

 

 「本当に大丈夫ですか」「金融機関の態度は変わっていないのか」 

 

 1月31日にオンラインで開かれた住友ファーマの決算説明会。アナリストからは、今後の資金繰りすら危ぶむような厳しい質問が相次いだ。 

 

【図表で見る】この1年でキャッシュは急減し、借金が一気に膨らんでいる 

 

 創業125年超の老舗製薬会社で、住友化学の主要子会社の1つである住友ファーマが、2期連続赤字というかつてない厳しい局面を迎えている。 

 

 同社は1月31日、2024年3月期第3四半期決算の発表と合わせて、通期業績予想の大幅な下方修正を行った。 

 

 売上高は3170億円(前期比42.9%減)、営業損益は1560億円の赤字(前期は769億円の赤字)、最終損益は1410億円の赤字(同745億円の赤字)となる見込みだ。会社側は期末までに減損損失を計上する可能性をほのめかしており、赤字は一段と膨らむ恐れがある。 

 

■抗精神病薬の売り上げの97%が吹っ飛ぶ 

 

 なぜここまで業績が悪化したのか。最大の理由は、大黒柱だった抗精神病薬「ラツーダ」が2023年2月、主戦場のアメリカで特許切れになったことにある。 

 

 ラツーダはアメリカだけで年間2000億円もの売り上げがあり、特許が切れるまでの数年間、住友ファーマの売上高の4割弱を稼ぎ出していた。 

 

 医薬品は特許が切れると、またたく間に安いジェネリック薬に侵食される。ラツーダは売り上げの大きな製品だったため、ジェネリック薬を発売するメーカーも多く、会社の想定以上のスピードで売り上げが落ち込んだ。 

 

 2023年4月~12月末のラツーダのアメリカでの売り上げは、わずか51億円(前年同期実績は1793億円)。特許切れから1年も経たずに、売り上げの97%が消えてしまったのだ。 

 

 住友ファーマの自社開発品であるラツーダは、利益貢献も大きかった。他社から導入した薬のようにライセンス料などを支払う必要がないうえ、製造コストの低い低分子薬だったからだ。粗利益率は9割に近い水準だったとみられる。 

 

 稼ぎ頭の特許切れを前に、住友ファーマも手をこまねいていたわけではない。 

 

 2012年にはがん領域への参入を目指し、アメリカのボストン・バイオメディカル社を買収した。この会社の開発品の中で、大型薬になると期待したのが、「ナパブカシン」という抗がん薬の候補だった。 

 

 

 ところが目算は大きく狂った。複数のがん種で順調に進んでいたナパブカシンの開発が、2021年までにすべて中止となる事態となった。胃がん、膵がん、結腸直腸がん向けでは、臨床試験(治験)の最終段階である第3相試験で結果がふるわなかった。開発中止に伴い、2021年3月期には269億円の減損損失を計上している。 

 

■3200億円投じて手にした基幹薬も不振 

 

 ナパブカシンの雲行きが怪しくなっていた2019年、住友ファーマはさらなる賭けに出た。同社史上最大の3200億円を投じ、スイスとイギリスに本社を置く創薬ベンチャー、ロイバント社の子会社であるマイオバント社などを買収。複数の開発品を一挙に取得したのだ。 

 

 住友ファーマの野村博社長は当時、取得した前立腺がん薬「オルゴビクス」と過活動膀胱薬の「ジェムテサ」について「(年間売上高が)1000億円に届くポテンシャルを持っている」と語っていた。同じ会社から獲得した子宮筋腫薬「マイフェンブリー」を合わせて「基幹3製品」と呼び、ラツーダの特許切れ後の主要な成長製品と位置づけた。 

 

 しかしこれらも、会社の見立てとは大きなズレが生じている。 

 

 オルゴビクスの2024年3月期の売り上げ計画は515億円だったが、第3四半期累計実績は309億円と、進捗率は6割どまりだ。ジェムテサは470億円の計画に対し5割、249億円を見込んでいたマイフェンブリーに至っては3割弱の進捗にとどまる。 

 

 こうした状況を踏まえ、住友ファーマは第3四半期決算時に3製品の通期売り上げ計画をすべて引き下げた。野村社長は決算会見で、「予想の中に(3製品の)ポテンシャルに対する期待度が過分に入っていた」と反省の弁を述べた。 

 

 当初想定したスピードでの成長が見込めなくなったこれら基幹薬などについて、住友ファーマは第4四半期に減損テストを実施する方針だ。具体的な規模には言及していないが、2023年3月末時点の同社の貸借対照表には、基幹3製品関連の無形資産が3030億円計上されている。 

 

 

 SMBC日興証券の橋本宗治シニアクレジットアナリストは「(基幹3製品で)減損が発生する蓋然性は高まっており、とくにマイフェンブリーは減損計上が不可避と考える」と分析。最大で700億~1000億円規模の減損を計上する可能性があるとみる。 

 

 とくにラツーダの特許切れ以降、住友ファーマの財務は悪化しており、2023年12月末時点の自己資本比率は32.4%と、50%以上あった2年前から大きく低下。自己資本自体、3435億円にまで減少している。 

 

 基幹薬の資産価値切り下げによってさらに財務が悪化すれば、金融機関との取引にも影響がでかねない。 

 

■短期借入金がこの1年で急増 

 

 この1年、売り上げが大幅に落ち込み、キャッシュの流出も続く中で、住友ファーマは借入金を急激に増やしてきた。 

 

 2022年12月末に2657億円あった現預金は、2023年12月末には364億円にまで減少。一方、有利子負債は同期間で2497億円から4118億円に急増した。中でも短期借入金は、56億円から2275億円にまで増加している。 

 

 短期借入金のうち、900億円はこの3月で借換期限を迎える予定だ。これは2023年3月にマイオバント社の株式を追加取得して完全子会社化した際に借り入れたもので、「メインバンク(三井住友銀行)と、返済方法について協議している」(野村社長)という。ある証券アナリストは「これが銀行や親会社のサポート姿勢の試金石となる」と分析する。 

 

 そのほかの借入金については、ロイバント社の保有株売却などで資金を捻出するという。 

 

 仮に目の前の借金の返済を先延ばしできたとしても、当面、基幹3製品の売り上げが大きく伸びる可能性は乏しく、キャッシュの流出はこの先も続くと見込まれる。会社側は短期的な止血策として、研究開発費をはじめ販管費の大幅な削減を急ぐと強調する。 

 

 野村社長は赤字の北米事業を優先して見直すとするが、すでにアメリカでは2023年に大規模な構造改革で人員削減などを行っており、追加のコスト削減余地がどこまであるかは不透明だ。 

 

 

■このままでは住友化学と共倒れ 

 

 焦点となるのは、親会社である住友化学の支援だろう。 

 

 ただ、その住友化学も今期、サウジアラビアの石油事業や住友ファーマの苦戦が響き、過去最大となる2450億円の最終赤字を計上する見通しだ。 

 

 同社の岩田圭一社長は2月2日の決算会見で、「創業以来の危機的状況」とし、来期に向けて「抜本的構造改革」を行うと言及。上場子会社が足を引っ張っている状況について問われると、「今後、抜本的改革の中で資本の持ち方をどう考えるか、体制をどうするか、については聖域なく議論していきたい」と答えた。 

 

 ある市場関係者は、「このままでは住友化学と共倒れ。最終的な救済策として(医薬品事業も展開する)住友商事に頼る手もあるが、赤字の会社を買うような行為はグループの信頼性を問われることになる。まずは売れる資産を売り、コストのかかるがん領域の研究開発を手放すなどして、最低でも赤字を脱することが必要だ」とみる。 

 

 思い切ったコスト削減により、自力で黒字化を果たせるのか。この1年が正念場だ。 

 

兵頭 輝夏 :東洋経済 記者 

 

 

( 140887 )  2024/02/19 14:50:38  
00

・製薬企業全体に厳しい状況が続いており、特に国内の企業は薬不足やジェネリック政策の影響を受けているようです。

新薬の開発や特許切れによる売上減など、課題が多い状況です。

 

 

・住友ファーマの苦境や特許切れによる影響が指摘されており、新薬の開発難しさや親会社である住友化学との関係も問題視されています。

 

 

・特許期間が短すぎるとの批判や給与が高すぎるとの意見があり、製薬業界全体の状況に対する不満が表明されています。

 

 

・会社個別には経営陣の判断やリストラの必要性、新薬開発の難しさや投資の失敗、経営者の資質などが様々な角度から指摘されています。

 

 

・経団連会長である十倉氏に対する批判や不信感、組織の立て直しや本業への回帰を求める声なども見られます。

 

 

・日本の製薬企業や経済のトップ企業全般に対する要望や不満、再建の必要性などが広く語られています。

 

 

(まとめ)

( 140889 )  2024/02/19 14:50:38  
00

・この会社に限らず国内の製薬企業は厳しいですね。 

薬不足な状態でも突き進むジェネリック政策。慢性疾患の薬剤は出尽くした感。新薬を出し続けなければいけない。癌と精神疾患と希少疾患が開発のターゲットなのは、国内外殆どの製薬企業の現状だと思います。 

 

 

・住友ファーマの苦しさがよく分かる記事。ヒット薬の特許切れを見越して、外国の製薬会社を買収したものの、そこの薬の販売が期待だおれ。新たな薬の開発は簡単でないし、打つ手なしの状態か。親会社の住友化学との共倒れも、さもありなんという状況。 

 

 

・薬は特許期間が短すぎるんだよ。 

医療費抑制のためってジェネリックを推進してるけど、結局は検査の不正とか供給不足とか起こしてるし、先発品メーカーは新薬の値段引き上げてるから医療費も下がってないし、こんな風に経営不安定になるし。 

普通に先発品メーカーが継続販売で8年経ったら薬価引き下げでいいんだよ。 

 

 

・ビジネスで一度かかわったことがあるが、正直ぬるーい体質の製薬会社で、働いてる社員も良く言えば大人しい、悪く言えば仕事あんまりしない人が多かった。それでいて給料は一流メーカー以上、ってな感じやったからな。売る薬がなくなったから国内外で超リストラで乗り切るしかないやろうが、グローバルの数字を埋めるのは難しいやろな。 

 

 

・会社法的に考えると、赤字の会社を買うことは、経営判断原則とは言え、その判断の過程が厳しく問われる、それを分かってそういう手段に出るのか? 

赤字の会社を買う但力のある住友商事とは思わない。 

そして、住友化学出身の経団連十倉会長は長閑に政治遊びする余裕があるのか? 

 

 

・新薬をやってる企業ならどこでも起こり得る。 

10年後の競馬のレースに1,000億円ぶん買ってるようなもの。 

ジェネリックを規制しないとこのような事が起こる。 

 

 

・つい先日、以前この会社の社長だった人が経団連会長になっていて中国に媚を売って帰ってきて驚きました。 

 

それにしても、なぜこんな奴が会長になれたのでしょう? 

こいつが住友化学の社長だった時には薬の期限はわかっていたはずなのだから、経営者として先手を打つことが出来なかったって訳ですから。 

 

会社として先に手を打つことも出来ず、経営者としての資質が疑問なのだが。それでも経団連の会長になれることも不思議。 

 

ともかく、経団連の会長なんかさっさと降りて、自分の出身会社を立て直すことに力を注げって思う。もちろん無償でね。 

 

 

・日本経済のトップ企業はもっとちゃんとやるしかない 

住友化学グループは日本でも有数の巨大グループ 

影響も非常に大きい、幹部の給料も非常に高い 

部長以上になり、大金持ちを目指す 

クスリの開発もこれからはもっと調査して行う 

社運を賭けるような事もやめる、小さくたくさん取って行く 

 

 

・従業員の給与が高すぎるのでは。武田がやったようにリストラが不可欠では。企業が潰れるのは、経営者だけでない、従業員も関与している。新規の製品の開発ができなかったのだから。給与も下がって当然では。 

 

 

・新薬を作っている会社は当たり外れから逃れられない。日本国内だけでなく、市場が大きな米国等でも同じなので、逃げる事が出来ない。外れが続けば逃れられない。 

 

 

 

・製薬は直ぐV字回復とはいかない難しさがある ただ、優秀な人材が揃ってるので長期で見れば問題ないだろう 住友ファーマを立て直さないと住友化学も良くならない 

 

 

・新薬メーカーなんて膨大なヒトモノカネ導入して特許切れるまでに次の薬開発するの繰り返しだからサイクルが狂うとファーマーみたいになってしまう。 

 

問題は親の化学 

サウジアラビアでの大失敗が致命的すぎる 

 

 

・特許の甘い汁すって、あぐらかいて座って色々無駄遣いしたんだな。会社に緊張感や将来性を不安視する事が無かった訳だ。全体的にゆるい体制だったから、土壇場で気づいても遅い、新薬は世界中で取り組んでるし、1、2年で実を結ぶ物でないから。買収でカバー使用とするも頓挫、楽しようとした結果のなれの果て。トップから総替えして作り直すのが良いな、ぬるま湯体質は。 

 

 

・万博に対する十倉氏の経営手腕を見れば住友化学がズタボロなのはよ~く解る! 

偉そうに経団連の会長気取る前にご自身の身辺整理をどうぞ。 

 

 

・ハゲにきく薬開発したら株、爆上がりするのでは。そういう薬ならジェネリックとか無さそうだし。それかアルツハイマーとか視力回復、痩せる薬。そういう分野はどうだろうか。 

 

 

・暴落したら株購入チャンスなんだが、買っても浮上するきっかけが今の所ないんだよな~、それでも買う人が何年後かに嬉しい思いするんだろうな。 

 

 

・ギャンブル性の高い業界だね。赤字を埋めるのに短期的とはいえ、研究開発費をはじめ販管費の大幅な削減では本末転倒の様に見えますが。 

 

 

・それにしてミャクミャクくんの呪いって,怖い。宣伝部隊だったジャニーズやダウンタウン松本人志氏業を呪い葬った後,やっぱり経団連十倉会長という住友化学に呪いを振ってきた。万博という一時のお祭りで騒いで盛り上がっていると,足元をすくわれてこうなる。もっとも大日本製薬との統合過程を鑑みると,いろんな方からの呪いもかかっているでしょう。あのヒロポンというおクスリを世に出した会社なんだが,経営陣は販売を中止した後でも万博&IRという幻の快楽に浸るべくこのおクスリ使い続けったってオチなのかなぁ。現状では,住友ファーマを外資系に売り出すしかないでしょう。手が付けられないから。 

さて次の呪いは…,住友財閥全体への呪いであれば,関経連会長松本くん出身の住友電工かな。あるいは,万博&IRという珍妙な案を上程した教授さんを抱える大阪公立大学というハム大学かな。こっちには秋入学&英語公用化という呪いがかかっている 

 

 

・住友化学は会長がどうしようもないからね。 

中国参りや夫婦別姓導入の活動ばかりしていないで、経営の立て直しを考えたほうがよろしいかと。 

 

 

・なぜ十倉雅和会長の経営責任は問われないのか? こんな業績不振を作っておきながら、経団連会長なんかやっていても誰も信用しない。その上大きな顔して増税を主張する増税メガネ第二号。 

 

 

 

・要は特許切れ後を見据えた投資が全部失敗って事ですか。 

 

しかし日本企業が海外の会社を買って失敗って何度見たことか。 

 

 

・住友化学会長の戸倉はいつまでも財界遊びをやってないで本業に回帰したら。経団連会長でもズレタ発言しまくってるから帰ってこないほぅが住化のためか。 

 

 

・親会社が化学メーカーで唯一1人負けしてるような負け組集団 

経団連会長をよく務めてられるよな 

 

 

・アステラスと武田も新薬開発あまり成果出ないまま主力薬の特許切れの問題かかえてる 

 

 

・住友化学かなり酷いよね。 

営業赤字1450億予想ですって。 

こんな会社のトップが経団連のトップやってんだからさ。 

経団連も地に堕ちたね。 

 

 

・住友化学って自民党への献金no1でしたよね 経団連の会長だし、消費増税賛成でしたよね 

 

 

・ジェネリックがあと騒いでるの居るが、それアメリカだからね。売り上げもアメリカの話。 

いくら国内で騒いで保護しようと関係ない。 

まず記事読め。 

 

 

・巨額赤字を出した企業の会長が経団連会長じゃダメでしょ。 

 

 

・儲かっている間に次の飯の種を見つけることが出来なければ終わり。残念。 

 

 

・終身雇用と新薬開発は相性が悪すぎなんですよね。 

 

 

 

・万博やってみんなの税金で住友化学立て直す計画だから大丈夫です 

 

 

・この規模では立ち行かんだろう。 

身売りしてリストラしかない。 

 

 

・政治に寄付ばかりして仕事してないかも・・・ 

 

 

・経団連の会長なんかやってないで会社立て直せよ。 

 

 

・住友化学と言えば現経団連会長の十倉雅和氏が会長を務める会社。 

「消費増税あり、法人税は引き下げ」で顰蹙を買ったかと思えば、お門違いの「政府はジャニタレ救済策の策定を」と言い出したり、何か発言するたびごとに世間から厳しく指弾される有様で、良くも悪くも無能という評価が世間で定着した感のある人物。 

子会社とは言え経営悪化の原因はこの辺りにあることは間違いなさそうである。 

 

 

・親会社の元社長の十倉氏にその抗精神病薬を与えては如何?最近の言動には経団連の中国歴訪に代表される如く支離滅裂が多いからね、少しは効果あるんじゃない? 

 

 

・本体 会長が癌なのでは 

本業に専念しようよ… 

 

 

 

 
 

IMAGE