( 255698 ) 2025/01/26 18:11:09 2 00 貧乏人排除の仕組みなのか 需要に応じて価格変動「ダイナミックプライシング」に賛否AERA dot. 1/26(日) 11:02 配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/c2b34064f4de76bae6642aed58173dddcb565668 |
( 255699 ) 2025/01/26 18:11:09 1 00 米国ではダイナミックプライシングが定着し、AIを用いて価格を決定する時代が近づいている。
日本企業ではダイナミックプライシングを活用する取り組みもあり、駐車場予約アプリ「akippa」ではAIを導入する実証実験も行われている。 | ( 255701 ) 2025/01/26 18:11:09 0 00 大リーグなど米スポーツ界で定着しているダイナミックプライシング。大谷翔平選手が出場した昨年のワールドシリーズでもチケット価格の急騰が話題になった(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
AIを駆使した「ダイナミックプライシング」があらゆる価格を決める時代が近づきつつある。一方で、分刻みで価格が大幅変動するシステムには功罪を指摘する声も。空前の物価高が続く中、「適正価格」の模索が続く。AERA 2025年1月27日号より。
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アエラでダイナミックプライシングに関する意見を募ったところ、賛否は分かれた。
Jリーグのチケットを購入している大阪府のパート女性(54)は「バックスタンド上層部で7千円の時もあった」と指摘した上で、「試合によって入場者数の差もあるし、仕方ないだろうが、出費は痛い」と吐露。ホテルの予約で使った埼玉県のピアノ教師の女性(57)は「高くすれば、それだけ混雑が緩和されるのでいいのでは」と理解を示す。東京都の会社員男性(40)も「需要が増えれば値段が上がるのは当たり前。供給者は収益を増やせるし、需要者は混雑緩和になるなら良いこと。デメリットは特に思い当たりません」と好意的な受け止めだ。
一方、プロ野球のチケットを購入している東京都の会社員男性(57)は「導入前と比較して価格は上がったように感じられる」とし、「購入者側がメリットを感じられるのか若干疑問」と嘆く。ホテルや航空機、東京ディズニーランドで使う東京都の会社員男性(35)は「企業の収益は増えるのだろうが、金持ちが貧乏人を排除する合理的な仕組み」と批判。価格が高くても払える一部の人が快適なサービスを受けられる企業側の利益優先のシステムとの認識だ。
■オアシスの公演で苦情殺到、英国当局が調査に乗り出す
海外では昨年、ダイナミックプライシングによる混乱が相次いで報じられた。世界的人気ロックバンド「オアシス」の再結成ツアーで、英国・アイルランド公演のチケットをダイナミックプライシングで販売したところ、値段が急騰。英BBCなどによると、英国公演で135ポンド(約2万6千円)の券が355ポンド(約7万円)に跳ね上がったり、アイルランド公演でも券によって4倍以上になったりした。このため苦情が相次ぎ、英国当局が調査に乗り出す騒ぎになった。
米国ではファストフードチェーン大手「ウェンディーズ」が、決算説明会で早ければ今年にもダイナミックプライシングを試験的に導入すると発表。この報道直後からSNSで批判的なコメントが相次いだため、その後、「値上げはしない」と発表するなど火消しに追われた。
ダイナミックプライシングの導入が急速に進む日本も対岸の火事では済まされない。デジタルマーケティングに詳しい東京工科大学の進藤美希教授はこう強調する。
「消費者の納得感を得るのはすごく大事です。マーケティング戦略として客の側から見たブランド価値を精査し、モノやサービスの価値そのものに疑いを持たれないよう、適正価格とは何なのかをいま一度考え直す必要があります」
一方で、こうも述べた。
「そもそも適正価格とは何なのか。私たちは『常識的な価格設定』という認識自体、捨て去らなければいけない時期にさしかかっているのかもしれません。ダイナミックプライシングがさまざまな分野に広がるのはもう止められません。そう考えれば、いまは固定価格の時代が終わろうとしている過渡期と捉えることもできます」
■価格は人の感情を揺さぶる、顧客満足度の観点もAIに
日本企業の取り組みの現場を見てみよう。
駐車場予約アプリを運営する「akippa(アキッパ)」(大阪市)。空きスペースを持つ法人や個人のオーナーと、通勤や買い物、イベント参加のために駐車場を探すドライバーをマッチングする駐車場シェアリングサービスで人気を集めている。全国で常時4万5千件以上の駐車場が予約可能で、利用者は累計430万人を超える。最大30日前から1日単位や15分単位で駐車場を予約できる同社のサービスの根幹を支えるのが、ダイナミックプライシングだ。
同社は基準価格の「マイナス50~1700%」の幅で価格設定している。「15分30円」で提供することもあれば、花火大会など人気イベントの場合、1日数千円に跳ね上がることも。価格が高すぎると予約が埋まらず「在庫」を抱えることになり、価格が低すぎるとあっという間に予約が埋まり「在庫切れ」の状態になる。プライシング担当の大塔里紗さんはこう明かした。
「ユーザーにもオーナーにも納得してもらえる最適価格を探るのは職人芸みたいなところがあります」
同社は現在、イベントの予約状況や周辺駐車場の価格を加味して値上げ、値下げを提案する自社開発ソフトと、マンパワーを組み合わせた「半自動」の体制で価格を決めている。需給は刻々変化するため、過去データに基づいてソフトが提示する価格をうのみにするわけにはいかず、最終的に担当チームが集まって議論する必要があるからだ。
価格設定の基準にも課題がある。同社はイベント会場など目的地から同心円状に徒歩5分、10分、15分圏内と区別したエリアごとに価格を設定している。しかしこれだと、踏切や河川といった直線距離では測れない障害物を考慮できない。
「最小15分単位で価格を変えていくのに人力では無理がありますし、一つ一つの点(駐車場)ごとの価格設定を実現しないと適正価格は導き出せません」(大塔さん)
ソフトの元になるデータ入力も、その「ずれ」を是正する議論も、いずれもマンパワーでは限界というわけだ。このため同社は、2018年にAI導入の実証実験をスタートした。ただ、現時点で実用化には踏み切っていない。理由は「学習データが不完全」との判断からだ。AIの学習データがコロナ禍のイベント自粛期間と重なりイレギュラーなデータを蓄積した可能性があるという。プライシング担当の内藤仁さんは「今後はAIによる完全自動化を目指す」とする一方、こんな姿勢も示す。
「この価格でどれぐらいの顧客満足度を得られたのかということもAIのアルゴリズムに取り入れ、売り上げは下がっても顧客満足度の観点から価格調整していくことも必要だと考えています」
その理由について内藤さんはこう答えた。
「価格は人の気持ち、感情を揺さぶりますから」
前出の進藤教授は「AIは万能ではない」と強調する。
「AIを扱う以上、どのような設計に基づき、どのようなデータを与え、どのように成長(学習)させるかは常に検討を重ねる必要があります」
一方で進藤教授は「AIによる価格変動システムを使わないほうがいいという選択肢はもうない」と言い切る。「AI任せ」になってはいけないが、消費者の納得感が得られる価格変動の幅と頻度を追求していくスタンスはこれからの企業に必須だ。(編集部・渡辺豪)
※AERA 2025年1月27日号より抜粋
渡辺豪
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( 255700 ) 2025/01/26 18:11:09 1 00 このテキストはダイナミックプライシングに関する議論が中心となっています。
あるコメントでは、ダイナミックプライシングは主流の経済学に基づくものであり、大衆がその正当性に気づけないと指摘しています。
最後には、「貧乏人排除」ではなく「貧乏人搾取」の立場から、貧しい層が追加料金を払うことになるシステムについての考察もありました。
(まとめ) | ( 255702 ) 2025/01/26 18:11:09 0 00 =+=+=+=+=
根本的に社会システムがそうなっているのでこういう流れになっていくのは悲しいかな仕方ない。
ニーズのほうが多いなら企業や店舗側が有利な状況。曜日や時期によって利用数が変わるならそれに合わせて料金も変動させるのは真っ当ではある。
ただ格差を促進させ、格差を痛感することになるので社会的に不平不満は加速するだろう。 人は格付けされるとそれに心が侵食されるので犯罪増加や分断が広がりギスギスした社会になるだろう。
もうひとつの問題は、本来は10億円あったら1人が持つより100人が1000万持ったほうが経済は回るわけだが、2極化し富裕層か貧困層かに極端に分かれつつあるので、いずれピークを迎えて経済は衰退に移行すると思う。 単純に1人だと食べるのも買うのもサービス受けるのも1人分。これより100人のほうがその分お金を使うから経済効果は当然高い。 変動制にしてもそれ以前にパイ自体が激減する恐れがある。
▲34 ▼19
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「価格変動制」と「値上げ」を混同していると思う。企業側は両方同時に導入することで「値上げ」を目立たなくするねらいもある。 「値上げ」はインバウンドや富裕層を顧客ターゲットにしぼるためであり、結果的に貧乏人排除だと言える。 「価格変動制」それ自体は中立的な仕組みであり、もし仮に日本が貧乏になる前の20年前に導入されていたら、「貧乏人排除だ」とは誰も言わなかっただろう。
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たしかに高すぎるだろって価格設定の時もあるけどそれでも完売することがあるのであれば適正価格であることが証明されているということ。貧乏人排除ってのは言葉は悪いが金を支払える人が優遇されるのは資本主義である以上は受け入れなければならない。
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こういうシステムは、常に満員近い動員が出来るチームにしか出来ないことでしょう。発売時の値段は、AIが予想して上がったり下がったりするのだろうか。もし標準的な値段からスタートするのなら、値上がりしそうな試合は発売直後に買ってしまえば良いということになる。
▲8 ▼10
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ダイナミックプライシングは鉄道では導入してもいいかな。AIでガチャガチャ数字が動くんじゃなくて、混んでる時間帯をざっくり数割引き上げて、空いてる時間を引き下げる。企業や通勤利用者は少し時間帯ずらすようになるんじゃないかな。駄目ならやめればいいだけだし。
▲11 ▼13
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特に問題は感じないなぁ
みんなが求めるのにあまり用意されていないモノは高くて、逆にやたらにあるのにみんなあんまり欲しがらないよねっていうモノは安い
当たり前だと思う
需要予測、供給予測にタイムラグなく対応して、「この値段なら買う」っていう人数と用意されるモノの数がぴったり合うなら、逆に言って買い占めとか転売っていうような事の入り込む余地が無い
売り渋りによる単価の高騰はあるだろうけど、それは総売上の拡大には繋がらないしね
さっき100円だったのに今は105円かよっていうようなフラフラした落ち着かなさに慣れれば、良いことなんじゃないかなぁ
▲14 ▼12
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もともとの値付けが低過ぎる。 プロ野球なら数百万円から始めて値段を下げていけばよい。 金持ちにも貧乏にも公平に買えるようになるし球団も儲かる。みんなが大嫌いな(自分は悪だと思っていないが)転売も市場価格で決まっているのでほぼ防ぐことが出来る。 本来もっと価値があるものを球団が安売りするから転売という二次市場が発生するし、買えなかった人が不満を溜めることになる。 AIを積極活用して価格を市場に任せることは大切なことだ。
▲23 ▼63
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ある程度規模以上のビジネスホテルチェーンが推し並べて採用する中、ダイナミックプライスを採用しないと表明してる数少ないチェーンがそれなりの人気を博してるって事は要するにそういう事なんだろうと思う。
実際にはどうなのかは知らんが、価格変動のメカニズム(アルゴリズム)が不透明だと思われてるのが悪いんだろうね。納得感があれば文句のつけようがない
▲15 ▼0
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野球観戦をよくするけど チケットが試合日が近くほど高くなるのはよくあるけど安くなることはまずない じわじわと売れる限り値下げなんてないと言えると思う まぁ少しでも安く購入したかったら早めに買ってね、というシステムなんだろうなぁ
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集客力を無視した“相場”からの脱却ですね。 ドームでの興行は人気に関わらず”1万“が相場となっていてチケット代金に大差がない。 例えば東京ドームの興行を見ると旧ジャニーズ系は即完売で高額転売が相次ぎましたが、人気YouTuberコムドットは非公式のリセールが売値を下回っていました。
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技術的にできなかっただけで本来はダイナミックプライシングが正しいあり方。 物価が変動しても、手動で変えようとしないと値段が変わらないって状況がおかしかったのだ
▲28 ▼8
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もちろん変動性価格を導入したら現場で働いてる方々も変動性給与をお支払いするんでしょうね?まさか30%価格が上がるなら一番その近くで働いている方々の給与も30%あげないとおかしいですもんね。
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スポーツ観戦料金がそもそも安いはあるよね コンサートとか比べたら格安なので料金値上げも仕方ない部分もある どっちのが安く済むかで考えてるスポーツバー行くか球場行くかは
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便利な世の中だからこそ、貧しく成る様な。 顧客も一つで済む商品を求めれば、他に似た商品ばかりを並べて性能、コストを比べる。 担い手不足、従業員不足、過去に人件費を削減で得を得ても不足は人の消費まで影響
▲1 ▼0
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AIも所詮は持つ者側、強者側の論理に沿う。特に興行関係はデータの与え方しだいで利益が積まれて行くのだろう。 止めたら 特に生活に関係する価格の根付に使うのわ。
▲4 ▼3
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スポーツ観戦は気楽に観れないと競技人口の裾野が広がらない気はするけどね。観戦者の固定化はファン層を狭める結果になりそう。
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まあ転売ヤーにいろいろやられるくらいなら、最初から売れるモンは高値の設定にしたいだろうね
これからはこんな感じが普通になりそう
▲18 ▼1
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応援してるスポーツチームが2年前から導入してますが、一度も最低金額になったことが無く値上げ感しかありませんでした。
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だから、ダイナミックプライシングなんて言うのは主流派経済学に依拠している。そこから、間違っていると気づけるほど大衆が知的なはずがない。
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需要が多い商品は安く(大量生産、大量消費で)なると思うんですが逆になるわけですね。
▲4 ▼0
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転売対策として、ダイナミックプライシングは、ある程度有効だと思う
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常時一定数のニワカや初心者を参加させないと集団として硬直してしまう 狩猟者 野球ファン 農林漁業従事者 バブル崩壊時に採用を絞りまくった会社 日本国
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値上がりが酷いおコメを見ると等級の低いコメを混ぜて販売されている可能性があります。 コゴメの比率が多い。
▲6 ▼10
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値段設定も、結局は熟練の人間の感性が最適、だったりしてな。 要は寿司屋の「時価」、だろ。
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どう考えても貧乏人よりも金持ち優遇したほうが一時的には儲かるから仕方ない
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コロナで足が遠のいてから、別に行かなくても平気になったな
▲4 ▼3
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もともと混んでる時期は高いだろ。
▲6 ▼0
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「貧乏人排除」ではなくて「貧乏人搾取」のシステムです。
貧乏人はとにかく時間が無い。 年間休日もホテル代も無いから観光地で何連泊も出来ない。 次にいつ来られるかもわからない。 だから急いで必死にあれこれ回るために追加で払ってしまう。
「混んでるからまた次の休みに行けばいいじゃん」 こんな風にのんびり構えられるのは余裕がある層だけ。
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