東京の債券市場では、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが上昇し、16年ぶりの高水準となった。この上昇は、日銀が早期に追加利上げを行う可能性があるとの観測が広まったことが原因である。長期金利の上昇により、定期預金や生命保険の利回りが増える一方で、住宅ローンや企業の借入金の利払い負担が増大することが懸念されている。(要約)
1万円札=曽根田和久撮影
6日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが上昇(国債価格は下落)し、一時1・5%台を付けた。2009年6月以来、約16年ぶりの高水準となった。日銀が早期に追加利上げに動くとの観測が広がり、国債の売り圧力が強まっている。
長期金利の上昇は、定期預金の金利や生命保険の利回りが増える効果がある一方、住宅ローンの借り手や融資を受ける企業の利払いの負担は大きくなる。【成澤隼人】