( 273124 )  2025/03/08 08:04:40  
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山形市で行われている、実の娘に対する性的虐待の事件が報じられています。

被告は不同意性交の罪に問われ、検察は懲役8年を求刑しました。

男は娘に対して卑劣な"ニ択の罰"を与え、性的虐待を繰り返していました。

裁判では検察が再犯の可能性を指摘し懲役8年を求刑し、一方で弁護側は「性行為は暴力ではない」と主張し懲役4年を主張。

被告は裁判官に謝罪の言葉を述べ、支援を受け更生を誓っています。

判決は4月に言い渡されます。

(要約)

( 273126 )  2025/03/08 08:04:40  
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テレビユー山形 

 

この裁判は、児童虐待の中でもより深刻な、性的虐待の氷山の一角であると考えます。 

 

前回の裁判(第一回公判)の様子、また山形県の児童相談所に取材した内容などは・・・ 

 

関連リンクの記事『【裁判】小学生だった実の娘に3年に渡り性行為…父の“おしおき”を母も止められず…涙ながらに父が話した“行為の信じられない理由” そして少女の“心の叫び”(山形)』をご覧ください。 

 

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■3月7日 第二回公判 

 

実の娘に対してみだらな行為に及んだとして、不同意性交の罪に問われている男の裁判が、山形市で始まっています。 

 

2回目の公判を迎えたきょう、検察は、男に懲役8年を求刑しました。 

 

(※本記事は性犯罪についての記述があります。また、一部詳細を控え記載している部分があります) 

 

■相手は実の娘 

 

不同意性交の罪に問われているのは、山形県内に住む被告の男です。 

 

検察などによりますと、男は去年9月、相手が16歳未満と知りながら、みだらな行為に及んだとされています。 

 

先月の初公判で男は、起訴内容について問われると、「間違いありません」と認め、弁護側も事実関係について争わないとしています。 

 

■卑劣な”ニ択の罰” 

 

娘にみだらな行為をするきっかけとなったのは、「手が胸に当たった」こと。 

 

娘が中学生にあがったころ、体の成長に気づいた男は、徐々に意図的に胸などを触るようになり、行為はエスカレート。みだらな行為に及ぶようになりました。 

 

行為に背徳感を感じ、性的興奮をおぼえたという男。男は、娘が寝坊したり、宿題をしなかったりすると、父との約束を守れなかった『罰』と称して、みだらな行為に及んでいました。 

 

男から提示された罰とは、「携帯を壊されること」と、「体を触られること」の2択。前回の裁判で娘は、「友達とのつながりがなくなるよりもいいと思った」として、後者を選んでいたことが明かされています。 

 

■検察は「あえて性交を選ばせていた」と非難 

 

2回目の公判のきょう、傍聴席には、前回証人尋問で法廷に立った男の妻の姿がありました。 

 

そして、検察の論告が始まりました。 

 

 

検察は「実父という立場を利用し、悪質性が高い。被害者の性的知識の未熟さを利用し、(約束を守れないことの)引き合いとして、罰として、あえて被害者に性交を選ばせるようにしむけていたことは、非常に卑劣」などと、厳しく非難しました。 

 

また、今後の男の生活について「同居をせまる可能性が高いことから、再犯の可能性が高く、再犯防止のためにも長期間の矯正期間が必要である」などとして、懲役8年を求刑しました。 

 

■弁護側は「実子への性行為は暴力ではない」と主張 

 

一方、弁護側は、「実子への性行為は暴力ではなく、平穏だったと言える。また、犯行時間は短く、悪質性はそれほど高いものではない」としました。 

 

今後の男の生活については、ストレスの根源は借金であるとして「自己破産をしたあと、職に就き、生活を立て直すことを誓約している」と弁護。 

 

また「自身の性的嗜好と向き合うために、医師の診断を受けた上で適切な処置を行う。娘への傷害の前科はあるが、同種の前科はない」などと述べ、懲役4年が妥当だとしました。 

 

■最後に男が口にした言葉 

 

裁判官に「最後に何か言いたいことはありますか?」と尋ねられると、男はまっすぐ前を向いて、「(娘を)苦しめてしまったことを謝りたい。申し訳ございませんでした」と、頭を下げました。 

 

また、今後については・・・ 

 

娘に対して「できる支援をしたい。そして、必ず支えてくれる家族もいるので、しっかり反省をして更生します。申し訳ございませんでした」と、涙声で語り、再び頭を下げました。 

 

判決は、4月に言い渡されます。 

 

テレビユー山形 

 

 

 
 

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